【10/15開催】実家の名義・相続問題対策セミナー

セミナー詳細

【10/15開催】実家の名義・相続問題対策セミナー

セミナー

セミナー内容

 

【実家の名義・相続問題対策セミナー】「争族」を避け、家族の幸せを守るための終活戦略

 

相続は、家族にとって最も重要な「資産」と「絆」の承継イベントです。しかし、対策を怠れば、大切な実家や預貯金が原因で、家族の絆が壊れる**「争族」**へと発展しかねません。特に、分割しにくい「実家」の存在は、トラブルの大きな火種となります。

このセミナーのゴールは、単に相続税の節約法を学ぶことではありません。**「親世代の想い」「子世代の負担」**を理解し合い、家族が将来にわたって幸せでいられるための、最善の選択肢を見つけることです。私たちは専門知識をもって、その「円満な話し合いの場」作りをサポートします。

 

1.なぜ「実家」の相続が家族トラブルの元凶となるのか

 

現金の預貯金と違い、不動産である実家は「分けにくい」という性質を持っています。これが、兄弟姉妹間の感情的な対立を引き起こす主要因です。

 

火種1:評価額の公平性

 

  • 実家を相続したい長男と、現金を希望する次男の間で、「実家の評価額」や「公平な分割方法」について意見が対立します。

 

火種2:名義の共有化による「塩漬け」

 

  • 遺産分割の結論が出ないまま、**複数の相続人の「共有名義」にしてしまうと、将来、売却や賃貸といった活用をする際に、全員の同意が必要となり、実家が「身動きの取れない負動産」**と化します。

 

火種3:納税資金の不足

 

  • 相続税の申告・納税期限は被相続人の死亡を知った日の翌日から10ヶ月以内です。実家という「不動産」しか資産がない場合、納税のための現金が足りず、焦って不動産を売却せざるを得ない事態に陥ることがあります。

 

2.円満な相続のための3大対策

 

家族の絆を損なわず、実家をスムーズに承継するための具体的な対策は、生前の準備にかかっています。

 

対策1:親世代が行う「意思の明確化」と「安心の設計」

 

(1)公正証書遺言の作成:

  • 最大の効果:「誰に、何を、どれだけ」を親の明確な意思として残すことで、遺産分割協議自体を不要にし、争族の発生を根本から防ぎます
  • 実家の指定: 「この実家は、将来も守ってくれる長男に相続させる」といった具体的な指定をしましょう。
  • 付言事項の活用: 遺言の本文だけでなく、家族への感謝や、そのように分割した理由を記す**「付言事項」**が、相続人の納得感を高め、遺留分などに関するトラブル回避に極めて有効です。

(2)分割しやすい資産の準備:

  • 実家を相続する代わりに、他の相続人に渡す**「代償金」**の原資を準備します。生命保険を活用し、「500万円 × 法定相続人の数」の非課税枠を利用しながら、受取人を特定の相続人に指定することで、遺産分割協議の対象外の現金を確保できます。

 

対策2:子世代が知っておくべき「分割のテクニック」

 

実家のように分けにくい不動産を円満に分割する方法は3つあります。

  • ① 代償分割: 実家を一人で相続する代わりに、他の相続人へ現金を渡す方法(代償金)。最も公平性が高く、実家を残せる方法です。
  • ② 換価分割: 実家を売却し、売却で得た現金を相続人で分け合う方法。分割の公平性は最大ですが、実家は手放すことになります。
  • ③ 共有分割は避ける: 不動産を共有名義にすることは、将来のトラブルの火種になるため、原則として避けるべきです。

 

対策3:家族全体の「相続税対策」と「特例の活用」

 

  • 基礎控除の理解: 相続税は「3,000万円 + 600万円 × 法定相続人の数」の基礎控除を超えた財産に課税されます。まずは、ご自身の財産が課税対象になるかを把握します。
  • 小規模宅地等の特例: 被相続人と同居していた相続人が実家を相続する場合、実家の敷地(土地)の評価額を最大80%減額できる特例です。この特例の適用には遺産分割協議が必須であり、期限内の相続税申告が条件となります。

 

4.家族会議の進め方:幸せな選択をするために

 

相続対策は、親が一人で決めるものでも、子が勝手に進めるものでもありません。

  • 親の想いの言語化: 親世代は「この家でどうしてほしいか」「なぜこの財産を遺すのか」を言葉にし、感謝の気持ちと一緒に伝えます。
  • 子の想いの聴取: 子世代は「実家に住む意思があるか」「税金や維持費を負担できるか」といった現実的な問題を正直に伝え、親の想いを受け止めます。
  • 専門家を交えた中立な話し合い: 税理士や弁護士などの専門家を交えることで、感情論を排し、税金や法律といった客観的なデータに基づいて冷静に話し合いを進めることができます。

相続は、親から子へ受け継がれる「最後のメッセージ」です。適切な知識と準備をもって、実家を起点とした家族の絆と資産を、円満な形で未来へ繋いでいきましょう。

その他のセミナー情報

中古マンション購入・リフォームに関する様々なセミナーを開催しています。